社外役員の招聘時、引受審査・上場審査前に読むことをおススメします。

「社外役員をクビにするのは、CEOをクビにするより難しい」と言われています。

それはCEOの評価基準は業績や時価総額という確固たる評価軸が存在する一方、各社外役員に対する評価軸が明確になっていないことが多いためと言われています。

弁護士や会計士、または大企業の元管理職を社外役員に招聘したものの失敗したという例は数多あるのは事実であり、「この人、大丈夫?」と思わせるような社外役員は何人も出会ったことがあります。

そんな不安な気持ちにさせる社外役員とは、コーポレートガバナンスの本質や実務をあまりにも無知な人、アルバイト感覚の人、社外役員を引き受けてやってあげているという上から目線タイプの人・・・などがあります。

弁護士は法律、会計士は会計、有名企業の元管理職は組織管理のエキスパートや経験者ですが、コーポレートガバナンスは法や会計仕訳を知っていれば十分という訳ではなく、別の知識や情報が必要になり、特に引受審査や上場審査においては、役員全体がコーポレートガバナンスに関して十分な理解力を持っているかどうかを調べられます。

そこで、社外役員の招聘時、または引受審査や上場審査に挑む前は、「コーポレートガバナンスハンドブック(商事法務)」の一読をおススメします。

「コーポレートガバナンスハンドブック(商事法務)」をおススメする理由

兎にも角にも、この本はコーポレートガバナンスに関して、質量とも、最も詳しい専門本です。

ハンドブックのため、コーポレートガバナンスに関する検討を社内で行うときに辞書のような使い方ができます。

「コーポレートガバナンスハンドブック(商事法務)」をおススメする理由
  1. 社外取締役候補者の資質に関するチェックが入っている。
    • 社外取締役を外部から招聘するにあたって、どのような点を確認すればよいのかが書かれています。
  2. 社外取締役の実務について、細かい内容が記載されている。
    • 社外取締役のデスクは?部屋は?といった細かいところ、また評価はどう考えるのかなどが書かれています。
  3. 投資家目線での記載項目が存在する。
    • 引受審査や上場審査は投資家目線で質問します。上場審査と引受審査での回答は、コーポレートガバナンスに関する投資家目線をしっかり理解した上で回答をする必要があります。
  4. 索引が使える
    • コーポレートガバナンスに関する用語は多く存在しますが、この本の索引が用語辞典として使えるはずです。