
「IPOを目指す目的や期待効果は何か?」を整理することから始めます。
IPOが会社の成長速度を高める手段として、最高ランクに位置するのは間違いありません
会社が事業を継続するうえで、最も大切なのは「信用力」であるのは間違いありません。
信用力を得る時間は普通、極めて長い時間を要しますが、IPOを達成すれば爆発的に信用力が増します。
アマゾンやグーグル、マイクロソフト、ソフトバンクや日本電産、キーエンス等、一代のみで会社規模を急拡大させる事に成功した会社の多くは、株式公開の恩恵を間違いなく受けています。
経営者は、まずIPOによって会社が、どのような恩恵を期待できるのか、またその恩恵を利用した成長戦略を描くから始めましょう!
IPOを目指すには、相当な覚悟が必要です
IPOを目指すには、3つの大きな壁が存在します。その大きな壁を乗り越えるには相当な人的・経済的コストがかかります。
大きな壁① 「プライベートカンパニーからの脱却」
- 「自家用車と社用車の区別をせずに、家族でドライブ」というのは当たり前にしている経営者は多いと思いますし、税務上でも一定の要件の範囲で問題なく認められています。しかし、株式公開を目指すとなると、それは一切認められなくなります。社用車は、運転記録簿をつけて公私混同が無いような車両管理をすることが求められます。
- 社用車に関しては、車両管理だけではなく、車種や駐車場の位置についてもチェックを受けます。「色が派手ではないか」「オープンカーやツーシーターといった営業車両としては不向きな車種ではないか」「会社の駐車場が自宅もしくは自宅に近い位置にあって私的に使いやすい位置にないか」などです。
- 社長室に会社資産である絵画や美術品等があれば、会議室への移動が要求されます。
大きな壁② 「事業計画の立案と達成」
- 株式公開をすれば、投資家に対して事業内容の現状や将来像を説明しなければいけません。その説明内容が信頼性の高いものであると、第三者から評価される必要があります。信頼性が低い事業計画しか立案できない会社は、投資家は見向きしてくれないためです。
- 事業計画の信頼性を高めるには、事業計画の根拠をキチンと整理する事と、過去の実績です。
大きな壁③ 「内部管理体制の充実」
- 株式公開をするためには、経理部門、監査部門、適時開示部門など、全く売上高計上に結び付かない投資が多く必要になります。
- 社内で不正が起きない仕組みを整備する必要があります。例えば、経理の経理(主計)部門と財務(出納)部門の分離をしなければいけないのは基本中の基本です。内部監査体制を整え、全社レベルで不正が起きないか、また監査役制度を導入して、一部取締役が暴走しないようなシステムが会社全体で整備できている必要があります。
- 株式公開を実現する水準の内部管理体制を構築するには、その投資総額は億単位になる場合があります。このコストを、十分吸収する業績の達成が必要になります。
次に期待する恩恵と、人的・経済的コストのバランスを考えることになります。IPO AtoZは、恩恵に関する記事と人的・経済的コストに関する記事を発信します。
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IPOを目指す活動は、けっして無駄ではありません。
活動内容のほとんどは、そもそも本来会社のあるべき姿を進む活動へ結び付くからです。
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