ブランディングテクノロジーの目論見書

2019年6月21日にマザーズへ上場したブランディングテクノロジー株式会社の目論見書の内容を拝見すると以下のようなことがわかります。

ブランディングテクノロジーの目論見書によると
  • 野村常勤監査役は、平成27年6月に監査役に選任されている。
  • 平成29年11月1日に従業員持株会から野村監査役へ株式移動が行われている。

野村常勤監査役は、本来であれば平成27年6月に従業員持株会から退会しなければいけませんが、その手続きを約2年半にわたって失念し、平成29年11月1日まで従業員持株会の会員であったと推定できます。

従業員持株会については、こちらで説明しています。ご一読ください。

従業員持株会【IPO用語】

対策

役員昇格時の注意

従業員持株会の会員は、あくまでも従業員に限られており、会員が役員に就任すると、会員資格を失います。

つまり、従業員持株会の会員が、役員に就任時すると退会手続きが必要になります。

もし、その手続きを忘れてしまった場合、問題になるのが奨励金の受け取りになります。

従業員持株会の奨励金は、従業員に対する福利厚生費として扱われるものであり、役員に対する持株会奨励金支払は、不適切な扱いになります。

従業員持株会会員が役員に昇格した場合、速やかに退会手続きを行いましょう。

従業員持株会会員が役員に就任する場合

非上場会社の従業員持株会では通常、従業員持株会会員が退会するときは、退会する会員の持分株式を持株会が買い取るという手続きを行います。

しかし、役員就任による退会の場合は、持分株式を従業員持株会が買い取らず、退会する会員の名義へ書き換える方法で手続きすることが多くあります。

なお、株式の名義を書き換える場合は、事前に取締役会決議が必要になります。

これらの手続きについては、原則役員就任前に済ませるのが原則ですが、役員就任前に間に合わなかった場合、とりあえず休会手続きをすることが重要です。