IPOビギナーが最初に読む本として適切だと考えます。

IPO準備の実務担当者は、IPOの成功不成功関係なく、悩めば悩んだ分だけ、力と自信が付き、市場価値が上がると断言できます。

「サラリーマンが上司等からIPO準備の実務担当者として職務を命じられたとき」は、不安で不安で仕方ないことは当たり前のことですが、根気と情熱、新たな事にチャレンジする楽しさを感じ取ることができれば、誰でも何とか一定水準までたどり着けます。

そこでIPOに初めて携わった時に、最初に読む本としておススメする本は、新日本有限責任監査法人が編集する「上場準備ガイドブック」(同文館出版)です。

「上場準備ガイドブック」をおススメする理由

その他にもIPO初心者向けの本はいくつかありますが、ブログの中の人がこの本をおススメする理由は、次の2点です。

「上場準備ガイドブック」をおススメする理由
  1. 面白みをあまり感じない
    • IPOの業務を進めていくには、会計・法令・東証規則などに関連した本や資料をドカドカ読む必要がありますが、全く面白みを感じません。IPOについてマンガや図解で詳しくやさしく説明するようなIPO初心者向けの本がありますが、トレーニングのためにも、初心者向けの本とはいえ、面白みが少なく感じる本をおススメしたいです。
  2. IPOに必要な条件が簡単に網羅されている
    • 著者が得意としている分野でポイントを絞った解説本が存在しますが、IPOに関して最初に読む本は、あまりポイントを絞らず、将来に必要となる全体像をサーッと紹介している本をおススメしたいです。

なお、この本の各章の最後に「一口メモ」というコラムがあります。ブログの中の人は、この「一口メモ」が最も参考になると考えています。

目次は次のとおりです。

目次

第1章 IPOの全体像を知ろう -株式上場-
第2章 スケジュール管理と関係者の助言は不可欠 -IPOスケジュールとIPO支援関係者-
第3章 事業計画は将来への道しるべ -事業計画-
第4章 資本政策のアウトラインを理解しよう -資本政策-
第5章 IPOでは税金のこともお忘れなく -IPOに関する税金-
第6章 IPOで求められる組織や社内体制とは -経営管理体制-
第7章 業務の流れを見直そう -業務管理体制-
第8章 身内やグループ会社との関係もよく検討 -関連当事者等との取引・関係会社の整備・子会社上場-
第9章 上場のために必要な資料と開示とは -審査書類とディスクロージャーー
第10章 2つの審査をクリアするために -証券会社と証券取引所の審査-