ベンチャーキャピタル出身の会計士・税理士が経営する珍しい事務所です。

国内最大手ベンチャーキャピタルのジャフコ株式会社での勤務経験を活かして、IPO支援のために独立した公認会計士が代表の吉永公認会計士・税理士事務所へ訪問し、インタビューしてきました。

表 吉永公認会計士・税理士事務所の概要

会社名 吉永公認会計士・税理士事務所
代表取締役 吉永徳好(公認会計士・税理士)
住所 大阪市北区豊崎3丁目20-9 三栄ビル8階801A号室
電話番号 06-6131-5893
ホームページ https://www.yoshinaga-cpa.com

まず吉永先生の経歴を教えてください。

吉永社長

私は、まずジャフコ株式会社でベンチャーキャピタリストとして、そしてジャフコ株式会社の子会社ジャフココンサルティングで約7年間、ジャフコが投資した企業へコンサルティングを行った後、1999年に独立しました。

貴事務所の特徴を教えてください。

吉永社長

ジャフコで勤務した経験値が大きいと考えています。ジャフコは当時、そして今でも日本最大のベンチャーキャピタルです。日本最大のベンチャーキャピタルということは、おそらくジャフコに来る案件数がトップクラスであることは、間違いありません。案件数がトップということは、良質な案件が多い反面、悪質なものも多く、ジャフコの社員はその目利きを短時間に行うことが求められます。

そして、ジャフコは投資会社であるため、投資した会社に対し、事業拡大のサポートをしており、私も社員の一員として、その経験があります。吉永公認会計士・税理士事務所という名前からすれば、会計面や税務面だけをサポートするようなイメージになりますが、そのイメージとは程遠く広範囲に対応可能ですし、私自身、そちらの方がやりがいがあります。

世の中のほとんどの公認会計士・税理士事務所は、監査法人出身者が経営していますが、投資会社の出身者が経営している事務所は少ないのではないでしょうか。

具体的にこれまでどんなサポートを行った経験がありますでしょうか?

吉永社長

主幹事証券会社の中には、証券会社における社内事情によって、指導・要請内容や水準が変わってくる場合があります。私が得意としているコンサル業務のひとつは、主幹事証券会社からの指導・要請内容の意図や背景をクライアントへ説明して、軌道修正を促すことだと考えています。IPOを目指す会社は、主幹事証券会社からの要請を全てまともに受け応えようとすると、パンクしてしまいますからね。

上場審査直前になると、審査本番を想定した模擬ヒアリングや一日スケジュールの作成なども行っています。

本当に会計面税務面だけのアドバイスに納まらないですね

吉永社長

上場審査で座る席順までアドバイスしていますよ(笑)

最近のIPO準備で以前と変わったことってありますか?

吉永社長

東証は、企業業績に対するコロナの影響をヒアリングしています。IPOを目指す会社は、それをキチンと回答できるように準備しなければいけなくなってきています。つまりIPOを目指す会社は、コロナの影響を月次予算管理に落とし込まなければいけない状況になってきています。コロナ対策にかかったコストだけではなく、コロナの影響で受注できた案件や失注した案件の管理や分析が求められてきていますね。

公認会計士・税理士事務所の業務内容は、会計仕訳のアドバイスや青色申告作成ばかりがイメージになってしまいますが、その枠に留まらず、上場審査での席順までアドバイスしてくれる公認会計士・税理士事務所はあまり存在しないのではないでしょうか。

吉永先生は、会計仕訳や税務処理の支援より、事業内容を含めた企業価値向上に向けた支援に対して関心が高い珍しい会計士・税理士です。