中期経営計画作りに向けた参考本です。

経営計画に関するIPOの審査では、経営理念から始まり、各部門部署の行動計画に至るところまで経営理念と一連に繋がっているか、P/Lだけではなく、キャッシュフローや資金繰り計画書まで至っているかといった”形式”が整っているかから始まります。そして、経営計画に書かれた内容の”中身”が一定以上の水準があるかどうかの確認がされます。

IPOを目指す会社が求められる水準とピッタリだと思う本は、グロービス経営大学院が編集している「MBAビジネスプラン」と「MBA経営戦略」(ダイヤモンド社)です。

どちらの本も初版から20年超の本であり、国内では定番本になりつつあるのではないでしょうか?

「MBAビジネスプラン」をおススメする理由

「MBAビジネスプラン」は経営計画の”形式”を学ぶことが出来る本として、ピッタリな本だと思います。

「MBAビジネスプラン」をおススメする理由
  1. 経営計画作りのフレームワークが端的に学べる
    • どのような構成で作成すべきなのか、それぞれの計画の位置づけや役割などがわかります。
  2. ファイナンスの手法が端的に学べる
    • 単に経営計画立案だけではなく、経営計画立案後どう管理すればよいのかという説明がされています。

「MBAビジネスプラン」は、第1章から第5章で構成されていますが、IPOを目指す会社関係者の方々(経営計画策定に関与する方)は、第1章、第2章、第4章だけでもお読みいただくことをおススメします。

「MBA経営戦略」をおススメする理由

「MBAビジネスプラン」は経営計画の”形式”をまとめている本であり、「MBA経営戦略」は経営計画の”中身”についてまとめている本です。

「MBA経営戦略」をおススメする理由
  1. 3C、4P、SWOTなど押さえておくべき戦略フレームワークがわかりやすく網羅されている
    • 経営戦略に関するキーワードが学べます。審査では、SWOTについて問われる事例が多々あります。
  2. 事例が豊富
    • 戦略立案の実務に関して、事例を交えて説明している箇所が多くあります。単に理論を並べて説明している本ではなく、読者が理解しやすい工夫が感じられます。

「MBA経営戦略」は、第1章から第9章で構成されていますが、IPOを目指す会社関係者の方々(経営計画策定に関与する方)は、第4章だけでもお読みいただくことをおススメします。