発行価格の決定手法の1つです。
ブックビルディングとは
堅苦しく言いますと、仮条件を一般投資家などへ提示し、投資家などがその仮条件に対して需要を申告する行為のことをいいます。
ブックビルディングの手続きは、通常、東証の規則(「有価証券上場規程施行規則」第233条)および日本証券業協会の規則(「有価証券の引受け等に関する規則」第25条)にもとづいて行われます。
この手続きを2019年10月25日に東証マザーズへ上場したBASEを例えますと次のようになります。
BASEのブックビルディングの場合
BASEでは、仮条件が1,150円~1,300円で設定されました。
仮条件とは、BASEの場合、発行価格が1,150円~1,300円の範囲内で決まるということです。
ちなみに、仮条件の説明は、こちらで説明させていただいています。
次に幹事証券会社の営業マンが顧客へ「BASEの株式を買いませんか?」と営業攻勢をかけます。
そこで「BASEの株を買ってもええで」と返事した顧客は、仮条件の範囲内(BASEの場合、1,150円から1,300円の間)で購入希望単価と購入希望株数を伝えることになります。
この行為をブックビルディングといいます。
ブックビルディングは、株式のオークションのようなものであり、人気の高い株式の場合、仮条件の株価のうち、最も高い株価(BASEの場合は、1,300円)でなければ、購入出来ません。一方、人気の低い株式の場合、安い株価(BASEの場合は、1,150円)に設定されてしまいます。
投資家がIPOの株式を購入する事ができるためには、ブックビルディングへの参加が条件になります。
ブックビルディングの流れ
ブックビルディング方式の流れについては、こちらの記事で紹介しています。