オファリングレシオとは
IPOのファイナンスの規模を測る指標のひとつです。
発行済株式総数のうちどれくらいの株式数を株式市場に流通させるかを表すものであり、次のような式になります。
オファリングレシオの計算式
(新規発行株式数+売出株式数)÷(発行済株式総数+新規発行株式数)
一般的にオファリングレシオが低いIPO銘柄の人気は高く、オファリングレシオが高いIPO銘柄の人気は低くなります。
オファリングレシオの平均
2019年に東証へIPOをした会社(82社)のオファリングレシオについて調べてみると次のようになりました。
表1 2019年に東証へIPOした会社のオファリングレシオ
数字 | 会社 | |
---|---|---|
オファリングレシオ平均 | 22.25% | – |
最小オファリングレシオ | 6.96% | ウィルズ株式会社 |
最大オファリングレシオ | 68.00% | HPCシステムズ株式会社 |
オファリングレシオ中央値 | 21.86% | 株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイド |
オファリングレシオと初値
オファリング・レシオが高いIPOは人気が低くなりやすく、オファリング・レシオが低いIPOは人気が過熱しやすくなります。表2ではオファリングレシオと初値の関係を示します。
表2 オファリングレシオと初値騰落率
オファリングレシオ | 社数 | 平均初値騰落率 |
---|---|---|
~10%以下 | 6社 | 267.00% |
10%超~20%以下 | 29社 | 190.24% |
20%超~30%以下 | 36社 | 164.06% |
30%超~40%以下 | 5社 | 166.11% |
40%超~50%以下 | 4社 | 111.32% |
50%超 | 1社 | 0.93% |
オファリングレシオが高いIPOであればあるほど、初値騰落率が低くなる傾向があることがわかります。
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