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仮条件【IPO用語】

発行価格の範囲を「仮条件」といいます。仮条件の範囲内で発行価格が決まります。

仮条件とは

仮条件の定義は、日本証券業協会の「有価証券の引受け等に関する規則(第2条18号)」にあります。

「仮条件」とは

引受会員がブックビルディングを行うに際して投資者に提示する募集若しくは売出しに係る株券等の価格等又はブックビルディング若しくはプレ・マーケティングを行うに際して投資者に提示する募集に係る社債券等の発行価格等の範囲をいう。

IPOをする会社は、IPOの承認前(さらに正確に言うと、目論見書の校了前)に想定仮条件を設定します。

想定仮条件とは、仮条件の想定額であり、主幹事証券会社との間で相談して決定します。

ロードショーを通じて、想定仮条件についてアンケートをとり、仮条件が決定されます。

「仮条件」の決定プロセス
  • ロードショーによるアンケートを元に仮条件を決定します。
  • 仮条件の決定により、「発行価額」が決定されます。
  • 仮条件を一般投資家などへ提示することで、株式に対する需要を確認し、発行価格などを決定します。

ブックビルディングにおける仮条件の位置づけ

仮条件を理解するためには、ブックビルディングの流れを理解することが重要です。

ブックビルディングの流れについては、こちらで説明しています。ご参考ください。

ブックビルディングの流れを理解しましょう

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このデータには、その他にストックオプションの発行状況やコーポレートガバナンスに関する情報等もエクセルでデータ化しているので、きっとIPO準備の参考になるはずです。

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この記事を書いている人

なおやん
自動車メーカ⇒大学院(研究職)⇒シンクタンク⇒商社⇒資本金4.3億円で起業してIPOを目指すも失敗⇒証券会社(公開引受等)⇒現在は、上場を目指す会社の社外取締役、顧問業と投資で生活しています。