「収益認識に関する会計基準」について、一番やさしく解説している本です。

上場会社は、「収益認識に関する会計基準」(以下では、「本会計基準」といいます)を2021年4月1日以後開始する連結会計年度及び事業年度の期首から適用することになっています。

本会計基準の登場は、10年に一度あるかないかというレベルの会計規則の変更でありまして、単なる経理部門の力量だけで対処出来るようなレベルのものではなく、営業部門は勿論、品質管理部門・アフターサービス部門、商品開発部門等も巻き込み、全社対応が必要なレベルの会計規則の変更になります。

つまり、本会計基準の適用に向けた会社の対応としては、財務経理部門が中心となり、本会計基準の適用で影響を受けるであろう部門・部署の関係者に対して説明が必要になるのではと推察しますし、その活動が重要になるのではと思います。

そこでブログの中の人がおススメする本が、EY新日本有限責任監査法人が編集した「図解でスッキリ 収益認識の会計入門(中央経済社)」です。

「図解でスッキリ 収益認識の会計入門」をおススメする理由
  1. ズバリ、図解で説明されているため、わかりやすい
    • ゆるキャラを中心として、本会計基準の説明がされており、社内で本会計基準について説明する際にパクれる箇所が多いです(勿論、著作権法違反には注意が必要です)。
  2. 専門用語が少ない
    • 超初心者向けの本として、工夫されています。

昨今、本会計基準に関する本が多く存在しますが、ブログの中の人は、プロ向けの本は必要ではなく、初心者向けの本だけで十分だと思います。本会計基準の適用は、2021年4月です。つまりほとんどの公認会計士も、本基準に関しては初心者であることは間違いない事実だからです。

目次

第1章 収益認識に関する会計基準で何が変わるの?
第2章 収益認識のフレームワーク
第3章 顧客との契約を識別
第4章 契約における履行義務と収益認識
第5章 取引価格を算定する
第6章 契約する履行義務に取引価格を配分する
第7章 具体的な取引で収益認識を考える
第8章 重要性等に関する代替的な取扱い
第9章 新基準導入時の検討事項