
「ビジネス契約書式150例」と「契約書チェックマニュアル」をおススメします
契約書のひな型を作成する時や、取引先と契約書内容を交渉する際は、顧問弁護士などの専門家に相談することが原則です。
しかし会社の管理部門の本棚には、絶対と言って良いほど、契約書の書式集があります。どのような時に書式集を使うのでしょうか?またどのような書式集を選ぶべきでしょうか?
契約書の書式集を選ぶときのポイント
契約書の書式集は、単にサンプルが並んでいるのではなく、書式集を使う場面に沿ってピッタリとくる本の選択をおススメします。
契約書の書式集を使う場面や選ぶポイント
- 金額が少額、または重要度や企業リスクが低い契約の場合
- 別業者への発注が代替可能かつ重要度が低い部品を購入する業者と契約締結する場合、また受注金額が低額な案件に伴う契約等の場合は、費用対効果を考えて、顧問弁護士等の専門家へ相談せず、社内で判断するケースが多々あります(ただし、その線引きは、キチンと規程や細則等で定めておく必要があります)。
- 「売る側・受託する側」と「買う側・発注する側」で企業リスクが異なります。それをキチンとおさえた本を選ぶことをおススメします。
- 契約条項の記載漏れをチェック
- 専門家に相談しても、人間なのでミスをする場合もあります。さらに契約内容の最終判断者や責任者は、顧問ではなく、あくまでも会社経営者になります。契約条項の抜け漏れを社内でチェックをする実務は重要です。
- 法律・法令の改正や制定によって、契約条項に含むべき内容やポイントが変わってきます。出来るだけ直近に出版された本をおススメします。
- 会社運営における契約の洗い出し
- 人を採用する際、土地建物を賃借する際、外注先を決めた際、M&Aをする際など、会社運営のあらゆる場面で契約が発生します。契約書の書式集があれば、それぞれの場面でどのような契約が発生するのかを知る大きな参考資料になります。
- 出来るだけ多くの書式が記載されている本を選ぶことをおススメします。
「ビジネス契約書式150例」と「契約書チェックマニュアル」(一般財団法人経済産業調査会)の2冊が重宝します。
「ビジネス契約書式150例」の特徴
- 「M&A」「会社組織」「アライアンス」「知的財産」「ファイナンス」「売買」「賃貸借」「請負・委任」「労務」を幅広く網羅した書式集!
- 全書式をCD-ROM(Word形式)に収載して、自由に編集可能!
目次・内容
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- M&Aに関する契約書
- 企業の組織に関する契約書
- 取締役委任契約書、責任限定契約書など
- 企業のアライアンスに関する契約書
- 知的財産権
- 特許権等譲渡契約書、ソフトウェア使用許諾契約書など
- ファイナンス・債権回収
- 金銭消費貸借契約書、債権譲渡許諾書など
- 売買
- 「購買・調達・資材部門が用意する売買基本契約書」と「営業部門が用意する売買基本契約書」の書式案を掲載しています。
- 賃貸借
- 請負・委任、その他
- 企業が外注を活用することが多い15の業務(製造、システム開発、ウェブサイト作成、データ解析、コールセンター、機械設備保守など)に関する契約書例が掲載されています。
- 労働関係
- 採用内定通知書、雇用契約書など
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「契約書チェックマニュアル」の特徴
- 延べ1万冊も売れているロングセラー!
- 契約締結業務の完全な初心者から使える!
- 「売る側」と「買う側」でチェックポイントを分けている!
目次・内容
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- 民法改正の重要ポイント
- いまさら聞けない契約書に関するQ&A 15ポイント
- IPOを目指す会社の契約実務担当者は必見
- 契約書チェックポイント
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- 「売る側」と「買う側」で分けたチェックポイント
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- 契約書書式例