
コロナの影響が大きいことがわかります。
6月2日に東証は、東証へ上場する3月期決算会社(2,333社)を対象として、2020年5月末日時点における決算発表状況をもとに集計を行った結果を公表しました。その結果をまとめると以下のとおりになります。
表1 2020年3月期決算発表状況まとめ
決算発表所要日数 | |
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平均所要日数 | 43.4日 |
45日以内 | 74.1% |
5月末まで | 96.3% |
決算発表日 | |
5月14日 | 13.7% |
5月15日 | 15.2% |
業績予想・配当予想の開示 | |
業績予想を「未定」又は非開示 | 56.4% |
配当予想開示会社 | 52.4% |
リスク情報 | |
感染症に関するリスク情報 | 11.1% |
本来、決算発表は、45日までに行う必要がありますが、コロナの影響により、45日どころか60日経っても決算発表ができなかった会社も存在します。それは海外拠点がロックダウンされ、決算業務に大きな影響を及ぼしたということのようです。
業績予想の開示状況を業種別で分析した表も存在します。
表2 業種別業績予想開示状況
業績予想の未開示が高い業種トップ3 | |
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証券・商品先物取引業 | 88.6% |
輸送用機器 | 87.2% |
ゴム製品 | 80.0% |
業績予想の未開示が低い業種トップ3 | |
水産・農林水産業 | 0% |
銀行業 | 4.9% |
医薬品 | 14.6% |
※ 表1と表2は、2020年6月2日に東証が公表した「2020年3月期決算発表状況の集計結果について」を元にまとめたものになります。
業績予想の未開示が高い業種は、コロナの影響が高い業種であると想像できます。
ちなみに証券・商品先物取引業は、コロナの影響に関係なく、業績予想の未開示が従来から高い業種です。