実務的な内容が最も分厚いIPO本です。
IPOの本は、数多くあります。
その中でブログの中の人がおススメする1冊は、有限責任監査法人トーマツのIPO支援室が編集した「株式上場ハンドブック(中央経済社)」です。
この本と監査六法をテーブルに置き、IPO準備のミーティングを進めた会社が何社もありました。
「株式上場ハンドブック」をおススメする理由
その本をおススメする主な理由は、次のようになります。
「株式上場ハンドブック」をおススメする主な理由
- 税務について詳しく書かれている
- 引受審査や上場審査で税務に関する質疑は少ないため、IPO準備において税務は、片隅に置かれた存在になりがちです。しかしIPOを目指す会社にとって、税務は、大きな関心事です。この本では、税務に関する章が設けられています。
- 会計について詳しく書かれている
- IPOは会計や法律、東証規則など多方面に関連していることもあり、IPO本は関与する全ての事項をサーッと説明する本があります。しかしこの本は、監査法人の編集本であることもあり、特に会計関連のページ数が多くなっているように思えます。例えば購買帳票様式の紹介では、発注台帳や買掛金元帳の様式だけではなく、発注エラーリストの様式まで紹介しています。別の言い方で言えば、「監査法人に監査を依頼するのであれば、このような帳票を準備しておいてね」というヒントを与えてくれています。
- 株式上場後の実務について詳しく書かれている
- IPO準備は大変ですが、実はIPO後も大変です。IPO後にどのような実務が発生するのかのイメージを把握できます。