新規上場ガイドブック2019には、次のような内容があります。

「上場前に株主の変更が生じている場合について」(新規上場ガイドブックより)

Q:上場前に株主の変更が生じている場合、上場審査ではどのような確認が行われるのでしょうか。

A:上場前に株主の変更が生じている場合は、株式移動前後それぞれの株主の属性、株式移動が発生した経緯、株式移動に係るスキーム・価格等の確認を行います。その結果、例えば、不合理な価格で株式移動が行われている懸念がある場合や、大株主の異動が繰り返されているような場合には、当該株式移動を通じて特定の者が不当に利得を得ていないか等の観点からも確認を行い、その状況を踏まえ、上場後の一般株主に何らかの悪影響を及ぼす可能性がないかを確認します。

上場前、特に直前期と申請期に株主の変更が生じた場合は、間違いなく審査において確認対象になりますし、その上、大株主が自社株式を売買していた場合は尚更であるため、大株主が自社株式を売買しようとする際は、主幹事証券会社へ相談しながら、慎重に進める必要があります。

IPOを達成した会社の中には、直前期に発行済株式数のうち、3/4を超える株式の売買が行われたという事例があります。

「会社名」や「誰と誰の間で株式の売買を行ったのか」について詳しくは、↓の記事で紹介しています。

【IPO事例-4】直前期に75%超の株式が売買された事例

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