全国の公認会計士、公開引受部門担当者や上場審査担当者が、ほぼ全員持っている本です。

「たくさん勉強している子供の国語辞典は手垢にまみれ、学習量が少ない子供の国語辞典は新品のまま」というのは、昔から通説としてあります。

この通説は、IPO実務担当者(特に経理財務担当者)にも似たものがありまして、IPO実務担当者がどれだけの仕事量をこなしたかは、会計監査六法の汚れ具合でわかると言っている人が少なからず存在します。

すなわち、IPOの実務部門にとって会計監査六法は、小学生にとっての国語辞典と同じような位置づけにあり、”持って、当たり前の本”であるといって過言ではないと思います。

会計監査六法とは、会計・監査業務を行うに際して用いられる財務諸表等規則、関係法令、日本公認会計士協会が公表する委員会報告、企業会計基準委員会報告等を収録された本であり、監査法人や証券会社の担当者とのミーティングでは、会計監査六法を机の上に置いて開始することが多々あります。

会計監査立法は、毎年刊行されておりまして、近年は本の内容をダウンロードできるようになっています。