フェアバリューとは、株価の「適正価格」や「公正価格」のことをいいます。

フェアバリューとは

日本語では公正価値となりますが、「この会社のフェアバリューは〇円です」という答えは明確に出来ません。フェアバリューは、算定方式や算定をする上で利用するファクターを変えると、変わってしまうためです。

例えば、各証券会社のアナリストは、ソニーの目標株価は〇円、レーティングという買い推奨・売り推奨といったことをリリースしています。しかし証券会社によってその目標株価やレーティングは、バラバラです。それはソニー株式のフェアバリューの算定方法が証券会社によって異なるため、フェアバリューがバラバラになってしまうためです。

フェアバリューの算出

非上場会社が確固たるフェアバリューを算定することは、もっともっと困難です。

しかしフェアバリューを算定しようとする意識や行動は重要です。

フェアバリューは上場会社・非上場会社に関係なく、会社の通信簿のようなものなので、IPOのタイミングを決める大きなファクターになるためです。

相続に関する税務では「取引相場のない株式の評価」を中心として株価を算定する事になりますが、それがフェアバリューであるとは、全くいえません。

フェアバリューを求める必須条件は、「自社が決めることではなく、第三者が決めること」です。

非上場会社にとって、会社のフェアバリューをもっとも実感できる機会とは、ベンチャーキャピタルからの出資時です。