証券会社が発行や売出による株式を、会社や既存株主から仕入れる事を「引受」といいます。
引受とは
IPOでのファイナンスでは、証券会社は、会社や既存株主から株式を仕入、各証券会社の顧客(投資家)へ販売することで収益を獲得しています。
IPOの株式は人気があり、IPOするときには幹事証券間でバトルが繰り広げられます。
一般的な引受株式数(「引受株式数」とは、各幹事証券会社が引受する株式数をいいます)決定の流れを以下に説明します。
公開引受部門
IPOを達成するには、引受審査と上場審査の2つの審査をクリアする必要があります。それらの審査に入るまで、主幹事証券会社の公開引受部門の指導を受けることになります。
公開引受部門は、IPOを目指す会社に対し、主に内部管理体制の完成度を上げるためのアドバイスやⅠの部等の上場申請資料のチェック等を行うとともに、審査入り出来るレベルにあるかどうかの評価を行う部門になります。
このような業務内容である背景から、主幹事証券会社における公開引受部門の位置づけは「売上を上げるための営業部署的な立場」と「品質の悪いIPOを証券市場に入れないようにする品質管理部署的な立場」が融合しておりまして、微妙な立場にあります。
引受価額と引受審査
引受を応用した主な言葉としては、「引受価額」「引受審査」があります。
引受価額は、IPOのときのファイナンスで株主または売出人から証券会社が引受する株価のことです。
こちらで説明していますので、ご参考ください。
引受審査とは、証券会社が引受をする可否判断をするための審査のことをいいます。
こちらで説明していますので、ご参考ください。