IPOを達成するためには、一定以上の「流通株式」の確保が必要になります。
ここでは、流通株式について用語説明しています。
流通株式とは
オーナー社長を含む役員は、自身の株式保有比率の維持、またインサイダー取引規制などの規制により、自社株式の売買を活発に行う事をせず、所有を相当長期間維持しようとします。
「流通株式」とは、そのような株式を除く株式のことをいいます。
「流通株式」 = 「発行済株式」-「流通性の乏しい株式」
流通株式を知るには、「流通性の乏しい株式」を理解することから始まります。
流通性の乏しい株式
所有が固定的な株式のことを「流通性の乏しい株式」といいます。
有価証券上場規程施行規則第8条では、「流通性の乏しい株式」について以下のように定義しています。
※直近の大量保有報告書等において保有目的が「純投資」と記載されている株式については、流通株式として取り扱います(5年以内の売買実績が確認できる株主の所有分に限ります。)。
流通株式に関する形式要件
IPOを達成するために、流通株式に関して、以下のような形式要件が存在します。
表 流通株式に関する形式要件
プライム | スタンダード | グロース | |
---|---|---|---|
流通株式数 | 20,000単位以上 | 2,000単位以上 | 1,000単位以上 |
流通株式時価総額 | 100億円以上 | 10億円以上 | 5億円以上 |
流通株式比率 | 35%以上 | 25%以上 | 25%以上 |