
取締役会の運営ポイントをわかりやすく説明します。
取締役会は、取締役の職務を遂行を監督し、重要な財産の処分や譲受けその他の重要な業務執行について意思決定を行います。
会社法では、3か月に1回の開催でOKですが、IPOを目指すのであれば、毎月開催する必要があります。
月次決算の内容を毎月検討し、検討結果を翌月からの事業運営に役立てる必要があるからです。
取締役会の運営ポイント
上場審査では、取締役会の運営について、以下のような点を確認されます。
取締役会に関する事前チェックリスト(新規上場ガイドブック マザーズ編より)
- 取締役会を定期的に開催していますか。また、必要に応じて機動的に開催し、迅速な意思決定を行うことができますか。
- 取締役会における議案に関しては、十分な議論・検討がなされたうえで決定されていますか。また、そのための十分な経営管理資料などの検討資料が用意され、かつ、取締役会議事録が適法に整備されていますか。
- 業務運営上の重要な報告が適切に行われていますか。
- 取締役会の業務執行役員に対する監督が有効に機能していますか。
- 特定の者の利益を優先するような決議が行われていませんか。
- 取締役の他社との兼任関係などが、会社の意思決定や業務遂行を阻害するものとなっていませんか。
- 取締役会の決議方法がコーポレート・ガバナンスの観点から適当な決議方法となっていますか。
事前チェックリストの内容を少し具体的にした内容が以下のとおりになります。
表 取締役会運営に関する主なチェック内容例
人材 |
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議事録 |
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その他 |
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